トラックの買取に適したタイミング
トラックの買取で、注意すべきポイントの一つが走行距離です。一般的な車の買取では、走行距離が10万kmを超えると大幅に査定額が下がる傾向にあります。一方でトラックは、平均40万km前後までは金額に影響が出にくいのが特徴です。これは、普通乗用車が日常の移動がメインなのに対して、トラックは業務での利用を想定して作られていることが理由に挙げられます。
総重量20トン以上の大型は数百km離れた場所へ品物を届けることも多いため、100万km近く走れるタイプも少なくありません。一般車と同じ10万km程度の走行距離で処分してしまうと、買い替える頻度が短くなって出費が増えることになります。走行距離と並んで重要となるのが年式です。日本では自動車メーカーから定期的に新しいモデルが発売されるので、年式の古さも金額に影響します。
買取店の多くは、引き取った車を販売した差額を利益としているため、一部のレアモデルを除いて年式の古い車は敬遠されがちです。普通乗用車は発売から3年で6割、7年で3割近くまで価値が下落しますが、トラックは15年前後までは影響を受けにくいと言われています。パーツ類の消耗が少なく、走行距離も30万km前後であれば、8割程度の市場価値で査定されるケースも珍しくありません。トラックは焦って買取に出すと逆に損をします。
定期メンテナンスで車の状態を把握した上で、適切なタイミングで処分することが高額買取のコツです。